誘惑  1982年4月5日発売
[A面] 誘惑  作詞・作曲 中島みゆき 編曲 船山基紀


やさしそうな表情は 女たちの流行
崩れそうな強がりは 男たちの流行
本当のことは 言えない
誰も 口に出せない
黙りあって 黙りあって
ふたり 心は冬の海

悲しみは 爪から
やがて 髪の先まで
天使たちの歌も 忘れてしまう

あなた 鍵を 置いて
私 髪を 解いて
さみしかった さみしかった
夢のつづきを 始めましょう

ガラスの靴を女は 隠して持っています
紙飛行機を男は 隠して持っています
ロマンティックな 話が
けれど 馴れてないから
黙りあって 黙りあって
寒い心は 夜の中

悲しみを ひとひら
かじるごとに 子供は
悲しいと言えない 大人に育つ

あなた 鍵を 置いて
私 髪を 解いて
さみしかった さみしかった
夢のつづきを 始めましょう

悲しみを ひとひら
かじるごとに 子供は
悲しいと言えない 大人に育つ

あなた 鍵を 置いて
私 髪を 解いて
さみしかった さみしかった
夢のつづきを 始めましょう

JASRACコード 090-6547-4

アップテンポの名曲である。

暗喩に富んでいるがこれも失恋歌と解釈する。

この時期に発売されて、アルバムに収録されてない曲には名曲が多い。

[B面] やさしい女 作詞・作曲 中島みゆき 編曲 
井上鑑

こんな仕事をしているような女だから
だれにでもやさしくすると 思われやすい
こんな服を着ているような女だから
だれとでも仲良くすると 思われやすい

信じてもらえるがらでもないけど
信じてもらえるがらでもないけど
あたしにだって嫌いな奴はいっぱいいる
だけどだれにも嫌いだと言えない
ひとりぽっちが恐くって
こんなに笑って 生きてる

こんな夜更けにひとりで歩くくらいだから
だれにでもやさしくすると 思われやすい
生まれつきの髪の癖も夜になびけば
笑いかけて招いていると 思われやすい

信じてもらえるがらでもないけど
信じてもらえるがらでもないけど
あたしにだって嫌いな奴はいっぱいいる
だけどだれにも嫌いだと言えない
ひとりぽっちが恐くって
こんなに笑って 生きてる

ひとりぽっちが恐くって
こんなに笑って 生きてる

JASRACコード 088-3863-1

スローテンポの曲調である。中島みゆきはささやくように歌っている。

「こんな仕事」とはコールガールを連想させる。

嫌いな奴は誰でもいる。しかし、社会通念上愛想を振りまくのが大人であろう。露骨に嫌な顔をするのはまだ子供だ。