夜風の中から
1976年7月25日発売

  • 中島みゆきの通算4枚目のシングル。初期のジャケット写真は池田尊彦が撮影したブルーのジャケット、その後、田村仁?が撮影したセピア色のジャケット写真に代わっている。(『中島みゆき研究所』より引用)シングルのジャケット集に乗せているのは前者。
    中島みゆきのシングルレコードを全部集めようと山口県内のジャンクショップを回ったが、このレコードを残すのみとなった。幸い、山口市のジャンクショップで見つけたが、2000円の定価が付いていた。一覧表に載せてあるが、このレコードは全くと言っていいほど売れなかった。普通、各放送局に配布するレコードの方が市販されたレコードより高いのだが、このレコードは売上高が少なかったため、逆転現象が起きている。


    [A面] 夜風の中から

  • 夜風の中から お前の声が
    おいらの部屋まで とんでくる
    忘れてしまった 証拠のように
    笑っているわと 見せつける
     浮気でやくざな 女が今夜どこで
     どうしていようと 知ったことじゃないが
     けれどそこいらは おいらが遠い昔
     住んでた路地だと お前は知らぬ

  • そこにはお前を そんなにいつも
    笑わす何かが 落ちているか
    おいらの顔など 見たくもないと
    夜風に手紙を 書いてくる
     浮気でやくざな 女が今夜どこで
     どうしていようと 知っことじゃないが
     けれどそこいらは おいらが遠い昔
     住んでた路地だと お前は知らぬ

  • うらぶれ通りで お前が雨に
    ふるえているから 眠れない
    そこから曲がって 歩いた右に
    朝までやってる 店があるぜ
     浮気でやくざな 女が今夜どこで
     どうしていようと 知ったことじゃないが
     けれどそこいらは おいらが遠い昔
     住んでた路地だと お前は知らぬ

    作詞・作曲 中島みゆき 編曲 萩田光雄

    JASRACコード 092-3035-1

    投げやりのような歌い方をしている。
    フォーク調の曲である。

    ふられ節である。
    別れて別の女性と付き合っている男に未練たっぷりである。
    付き合っている女性を「浮気でやくざな女」と表現している。
    「そこいらは おいらが遠い昔 住んでた路地だと お前は知らぬ」と
    私の方が先よと恨んでいる。
    「おいら」という一人称はこの歌だけである。


    [B面] 忘れられるものならば

  • 遠く遠く遠く遠く
    続く旅の明け暮れに
    いつかいつか忘れかけた
    旅に出たわけさえも

    風が窓を叩く夜は
    眠ることを妨げる
    追いかけても追いかけても
    とどかなかった 鳥の名が

    忘れられるものならば
    もう 旅になど出ない
    忘れられるものならば
    もう 古い夢など 見ない

  • 遠く遠く遠く遠く
    夢はいつか遠のいて
    あきらめても あきらめても
    差し出す腕が戻せない

    眠り込んでしまうために
    あおる酒も空になり
    酔いきれない胸を抱いて
    疲れた靴を履きなおす

    忘れられるものならば
    もう 旅になど出ない
    忘れられるものならば
    もう 古い夢など見ない

    JASRACコード 095-4283-3


    また「旅」がテーマになっている。
    別れた男を忘れるために旅に出る。
  • しかし、旅を続けても別れた男を忘れられない。

    この曲も「ふられ節」である。