時代

中島みゆきの第2弾シングルは「第6回世界歌謡祭」グランプリ受賞曲(A)と「第9回ポプコン」入賞曲(B)のカップリング。
発売当初のジャケットには湊雅博が撮影した「第6回世界歌謡祭」のスナップが使われていたが、
その後、カメラマンの田村仁が江ノ島電鉄・腰越駅付近で撮影した写真に替わっている
(『中島みゆき研究所』から引用)
別項「シングルのジャケット集」に[乗せているのは前者

A面] 時代
  1975年12月21日発売

今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には なれそうもないけど

そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し 今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って 歩きだすよ

 
JASRACコード  039-9320-5
発売日 1975.10.12

作詞作曲 中島みゆき 編曲 船山基紀

私の最もお気に入りの歌である。

別項で記したとおり、1975年の『世界歌謡祭』でグランプリを獲得した。
私は偶然にもその番組を観ており、当時猛烈なウツ状態だったので、大いに心が癒された。

中島みゆきの歌には「旅」を主題にした歌が多い。

この曲にも「旅を続ける人々は」とある。

この「旅」は人生の意味であろうが、オールナイトニッポンの投書で「学校の先生は、浪人した学生のことを歌っている」と
解釈したらしい。

この曲も『私の声が聞こえますか』に収録されている。
アルバム盤は生ギター一本の伴奏である。たぶん、中島みゆきの演奏であろう。
シングル盤ではオーケストラスの伴奏になっている。

初期の中島みゆきの歌は、「ふられ節」と取られがちであるが、人生歌も多く、この曲がその代表である。



[B面] 傷ついた翼

時は流れゆき 思い出の船は港をはなれ
通りすぎてゆく人達も 今はやさしく見える
そんなある日 想い出すわ あの愛の翼
こおりつく夜を歩いてた 私の心をのせて
朝の来る街をたずねて 秘かに去った
どこにいるの
翼をおって 悲しい想いをさせたのね
飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐにゆくわ

そうね あの頃は悲しくて だれの言葉も聞かず
愛の翼にも気づかずに つきとばしてきたのよ
何も言わぬひとみの色 今見える
愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの
飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐに行くわ

傷ついた翼思うたび 胸ははげしく痛む
遅すぎなければ この想いのせて もう一度飛んで
泣いているわ 愛の翼 今見える

愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの
飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐに行くわ
ラララ・・・

JASRACコード024-5999-0

メロディラインの美しいステキな曲である。

前半は後の「ささやき歌法」を彷彿させる。
サビの部分は高らかな声で歌っている。

歌詞は暗喩に富んでいる。

まず、「傷ついた翼」という題名からして比喩である。

「傷ついた」=ふられた、「つばさ」=私と考える。

そう考えると、歌詞は簡単に氷解するであろう。

オリコン最高位 14位  売上 163,650