私が鑑賞した中島みゆきのコンサート
私は中島みゆきの熱狂的なファンでありながら、コンサートへは3回しか行ったことがありません。その理由の一つとして初めて行ったミニ・コンサートの印象が余りに強かったことがあります。

そのコンサートは1977年11月19日福岡勤労者青少年文化センターで開催されました。私は当時浪人二年目で福岡市西区西新に住んでいました。すぐ近くに西南大学があり、アパートの住人の多くは同大学の学生でした。福岡勤労者青少年文化センターも近くなのですが、コンサート情報は私には入って来ていませんでした。一週間位前になって同じアパートの麻雀友達から「チケットが余っているからあげる」と言われて初めてコンサートの開催を知りました。

当日会場へ行くと100人程度しか収容できない小ホールでコンサートは行われました。資料を見ると中島みゆきにとって初めての「全国ツアー」なのですが、『わかれうた』のヒット前はこの程度でした。バックバンドもなく、ギターの弾き語りでその年の6月25日に発売になったサード・アルバム『あ・り・が・と・う』に収められた曲を中心に中島みゆきは歌いました。私は当時ラジカセさえも持っておらず、『あ・り・が・と・う』はまだ聴いていませんでした。しかし、初めて聴く『ホームにて』や『時は流れて』などに心打たれたのを覚えています。MCはなかったような記憶があります。ラストに中島みゆきは『まつりばやし』を歌います。しかし、後半から声が乱れてきて最後には泣き崩れるようになり歌いきることができませんでした。私はまだ『まつりばやし』が早世した父親を歌った歌であることを知らなかったのですが、歌詞から誰かへの鎮魂歌であることは推測でき、もらい泣きしてしばらく席を立つことはできませんでした。

その後、大学2年生の時に後の妻となる彼女と福岡市民会館で開催されたコンサートへ行きました。資料によると1979年5月10日とあります。中島みゆきにとって3度目の全国ツアーです。その年の3月21日に5枚目のアルバム『親愛なる者へ』を発売しており、それを受けての全国ツアーでした。『親愛なる者へ』はよく聴きこんでおり、アルバムと異なるアレンジに新鮮な感動を覚えました。

もう一度は資料にないのですが、翌年彼女と彼女の友達と三人で北九州市で行われたコンサートへ行った覚えがあります。このコンサートでは中島みゆきは喋ってばかりいて歌は数曲しか歌わなかったような記憶があります。

いずれにしても、最初のミニ・コンサートの印象が余りに強く、大ホールでのコンサートは中島みゆきとの距離感を感じて感動が最初ほど大きくはありませんでした。


ピョウタンの滝
北海道無料写真素材集 DO PHOTO」より